urawa stray sheep
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ナカタヒデトシ
最後まで好きになる事はとうとうなかった 勿論プレイヤーとしては良質な選手だとは思っていたけど 僕はデビット・ベッカムを嫌いじゃない 彼のファッションとか髪型とか、スパイスとか宮殿とか そんなことを取り除いた、フットボーラーとしてのデビットベッカム 僕は彼を、ピッチの上にいる彼を フットボーラー臭い、フットボーラーだと思っている 競技としてスポーツとしてのフットボールに対する情熱や愛情は勿論 文化としてのフットボールに対しての愛情と束縛を感じるし そしてそれがフットボール文化に対してのリスペクトに繋がっているように感じる 彼の中から感じることの出来るフットボールの匂いはそんな所から来ているのだと思う ナカタヒデトシ 彼のピッチ上のプレイを見れば 間違いなく競技スポーツとしてのフットボールに対する情熱も愛情も感じる 彼は疑いなくそれをピッチの上でそれを表現していると思うし 間違いなく、プロフェッショナルだとも思う でも、文化としてのフットボールに対する愛情、リスペクトは? スタジアム、ユニフォームの色、サポーター、ティフォージ、旗、エンブレム・・・ 僕は彼から、それを感じることが出来なかった 子供のころから、Jリーグが始まってからも 沢山の素晴らしい選手達に心を奪われてきた その間に少しずつ、ピッチ上の選手を見る目も変わってきた 昔は選手の技術的なことだけを、ある意味純粋に見ていたように思う でも今は、技術以外の何かを求めるようになっている 僕が子供過ぎるのかもしれない 今のフットボールの世界の流れに少しばかりの反感を感じているのかもしれない でも僕はピッチ上の選手達にフットボール臭い、フットボールの匂いを求めてしまう むせ返るほどのフットボールの匂いを求めてしまう きっとスタジアムに行くのも、TVでは満足できないのも そんな匂いを求めているのだと思う 正直、気恥ずかしいが、フットボールの夢を見させて欲しいのだ 孤高のフットボールプレイヤー・ナカタヒデトシ 僕にとってフットボールとは至って庶民的なスポーツ 孤高なんて言葉とは無縁の 僕はフットボールとフットボール文化を愛する フットボールジャンキー コレが僕がナカタヒデトシ感じる、断層 ナカタヒデトシ、引退 断層の向こう側に消えていく彼に、何故か寂しく思う 何故だろう
by u-straysheep
| 2006-07-06 00:29
| FOOTBALL
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