urawa stray sheep
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昔は人気レスラー、今はスーパーでパートタイムで働きながら
マイナーなリングに今だに立ちプロレスを続けるランディ 以前からのステロイド使用がたたり、試合後の心臓発作を起こし 医師からは「リングに立つことは無理」と忠告される 過去に疎遠になった娘との再会、ストリッパー(キャシディ)との出会い 今時のアメリカ映画らしからぬ落ち着いたテンポと どこか少しだけ古臭く感じるスクリーンのな中の光影 プロレスに誇りと人生をかける男の男っぽい、男臭い映画 劇中にかかる80年代のロックソングが 多少チープに過度に使われ過ぎている感もあるけど 久しぶりに良い意味でのアメリカらしいアメリカ映画に出会ったように思う。 なんとなく思い出したのは、リング上のシーンを除いたとしても「ロッキー」の一作目 街の中のうらぶれた空虚な色合いも良く捉えられ 最後まで決して無理に急がない劇中のテンポは本当に心地よい ナインハーフやエンゼルハート(個人的にはランブルフィッシュですが)で一世を風靡し その後、墜落の一途をたどったミッキーロークのイメージをダブらせ また彼自身の悲哀を帯びた演技も間違いなくこの映画にフィットしていたと思う。 ・・・・ 子供の頃、大宮のスケートセンターにプロレスの巡業が来るとよく見にいった この映画を見ながら当時活躍したプロレスラー達のことを少しだけ思いだした 思い出したのはテリーファンク、ダイナマイトキッド、ハルクホーガン 役のイメージ・ビジュアル的にハルクホーガン 滅茶苦茶やってプロレスを愛し誇っていそうなところはテリーファンク、ダイナマイトキッドかな ・・・・ 劇中にかかる音楽は80年代のハードロック(今聞くと安っぽく思えるのが笑える) ストリッパーとのbarでの会話、セリフの中で 「80年代GNR、モトリークルーは最高で・・・二ルバーナがぶち壊した、最低!」なんてのもあり そのシーンでbarのBGMとしてかかっているのがラットの「ラウンド・アンド・ラウンド」 音楽に合わせてbarのカウンターでランディとキャシディの二人が歌い その後、場面がアルバイト先のスーパーマーケットに代わると 店長からランディに渡される偽名のネームプレートは”ロビン”だった(ちょっと嬉しかった) エンドロールの最後までしっかりと見て席を立った 良いアメリカ映画だと思う 何よりも最初から最後まで変わることのない テンポと雰囲気がたまらない
by u-straysheep
| 2009-06-16 21:00
| 映画
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